移住者紹介

Introduction of migrants

帰ってきてから、今までの仕事がさらに好きになりました。

浜崎 明弘さん

グラフィックデザイナー/浜崎 明弘さん(50代)

  • Uターン
  • 高知県出身
移住時期
2011年4月
前職
グラフィックデザイナー
タイムスケジュール
浜崎 明弘さんタイムスケジュール

移住を考えはじめたきっかけ

進学後、グラフィックデザイナーとして、東京や大阪で大手広告代理店を通じ、テレビ番組などの広告やポスター、即席ラーメンのパッケージデザインなどをやらせていただき、充実した毎日を送っていました。

そんな都会での充実した生活の反面、20代の頃から「いつかは故郷の土佐清水に帰りたい」という願望はありましたが、いざ帰ってもデザインの仕事が田舎にないかもしれないという気持ちもあり、なかなか決心ができずにいました。

30代に差し掛かった頃、同じ高知県出身のグラフィックデザイナーが高知県で活躍されているのを知り、さらに「帰りたい」気持ちが強まり、40歳という年齢を機に今しか動けるときはないと一念発起したことがきっかけです。当時、東京の大手企業と仕事をしていたことを田舎で活かせたらいいなと思っていました。


都会から戻ってきて感じたこと

都会で長く暮らしていると、地元には、同級生以外でどんな人がいるか、地元でデザインの仕事があるのかどうかがわかりませんでした。

また都会にいた時は、田舎は活気がなく、意欲的に何かに取り組んでいる人がほとんどいないようなイメージでしたが、実際に帰ってきていろんな人に会っていくと、土佐清水が大好きで元気にしたいと奮闘している人たちがたくさんいることに感激しました。それは、実際に帰ってこないとわからない事でした。

浜崎 明弘さん写真1

移住してからのこと

とにかく仕事がなければ生活できないし、なければ1年ほどで東京に戻ろうという気持ちでこちらの生活がスタートしました。

始めは知り合いにお願いして紹介してもらい、少しずつ仕事が広がっていきました。当時は「グラフィックデザイナー」という職種の人が土佐清水にいなくて、意外と重宝がられましたね。

同級生のつてで仕事を請けたり、地域を活性させようとがんばる仲間との出会いで、いつのまにか都会にいたころよりもこの仕事が好きになり、毎日充実した忙しい日々を送っています。

浜崎 明弘さん写真2

よかったこと、苦労したこと

よかったことは、仕事が楽しくなった事。地元を盛り上げようとする仲間たちとの連帯感を感じながらできていることがありがたいです。実際に対面して打ち合わせを重ねることでより地域に密着した作品を仲間と一緒に作ることができていますね。また、自然の中で生活できることは都会では得にくかった喜びです。休みの日はお気に入りのバイクを走らせたり、週に1~2回仲間内で飲みに行くことが息抜きになっています。

苦労したことは、当時は土佐清水にグラフィックデザイナーがいなかったこともあり、作品に対してのデザイン料が発生するという認識が少なかった事。活動当初は、「無料でデザインしてほしい」と依頼があることもあり丁寧にお断りする事がありました。初めはそうやって、グラフィックデザインという作品の価値をわかっていただくことに苦労しましたね。

それも、今一緒に仕事をしている知り合いに価値を見出していただき、田舎でも徐々に注文いただくようになりました。

浜崎 明弘さん写真3

これから移住される方へのアドバイス

田舎には田舎特有のルールという、みんなが共通して持っている見えない決まりのようなものがあって、長い間都会で暮らしているとそういう繋がりが良くないように見えることがあります。たまに、都会から帰ってきてすぐにその「田舎ルール」に対して指摘している方がいらっしゃいますが、それも何かの理由や経緯があってできたもの。都会にも都会特有のルールがあるように、初めの1年程は地元にある流れをじっくり見てみると、スムーズに移住ができると思いますよ。


移住者紹介一覧に戻る
PAGE TOP