一般住宅にも住宅用火災警報器の設置が義務付けられました
住宅火災から命を守るために、住宅に火災警報器の設置が義務付けられました。
平成16年6月に消防法が改正され、土佐清水市火災予防条例で一般住宅にも住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。
消防庁がまとめた平成14年の統計によると、住宅火災は建物火災の約6割を占め、建物火災で亡くなったかたのうち、約9割を占めています。 死者のうち約7割の人は逃げ遅れたことが原因といわれています。早く火災の発生に気付いていれば、もっと多くの人が助かっているはずです。
火災警報器は、火災の発生を住んでいる人に少しでも早く知らせるものです。火災による死者が出ないように火災警報器を設置しましょう。
取り付ける場所は?
設置が義務付けられるのは、新築住宅の場合は平成18年6月1日から、既存住宅は平成23年5月31日までに設置が義務付けられていますが、火災はいつ起こるかわかりません。なるべく早い時期に設置することをお勧めします。
いつから義務付けられるの?
火災警報器は、寝室に使うすべての部屋に設置しなければなりません。二階以上の階に寝室がある場合は、階段にも設置が義務付けられます。
天井用のものは壁から60センチ以上離れた天井に、壁掛け用のものは、天井から15センチ以上50センチ以内の壁に取り付けます。
まずは寝室をチェック
就寝に使用する部屋に設置します。(普段就寝している部屋のことで、来客が就寝するような部屋は除きます。)
次に階段をチェック
就寝に使用する部屋がある階の階段の踊り場の天井又は壁に設置します。(ただし、避難階(一階など容易に避難できる階)は除きます。)
実際に取り付けてみましょう
<天井の場合>
火災報知器の中心を壁から60cm以上離します。
はりなどがある場合の取り付けは、火災報知器の中心をはりから60cm以上離します。
<壁の場合>
天井から15~50cm以内に火災報知器の中心がくるようにします。
エアコンなどの吹き出し口付近の取り付けは、換気扇やエアコンなどの吹き出し口から1.5m以上離します。
どんな種類があるの?
警報器は煙・熱を感知するとブザーや音声で知らせます。家庭の電源を使うものと電池を使うものがあります。
本体に日本消防検定協会の鑑定マークが付いているものを推奨します。電器店、ホームセンターなどで販売しています。価格は数千円から一万円程度です。
感知器には、電池式とAC電源のタイプがあります。以下の図は、煙感知器の一例です。(住宅防火対策推進協議会資料抜粋)
日頃の手入れは?
- 火災警報器の汚れ
台所に設置した場合、油や煙などで汚れが付着しやすくなります。
中性洗剤を浸して十分絞った布でふき取ってください。水洗いは故障の原因になります。 - 火災警報機能の確認
機種によっては、火災警報器本体のひもを引く、あるいはボタンを押すなどにより、火災警報器の作動試験ができます。 - 故障かな・・・
- 作動試験をしても警報がならない→電池の寿命
- 電池を交換しても作動しない→販売店またはメーカーに相談
- 火災じゃないのに警報が鳴る→タバコの煙や調理時の湯気、煙
悪質訪問販売に注意
気を付けたいのが悪質な訪問販売です。
火災への不安をあおり、適正な価格の数倍の値段で売りつけたり、必要以上の個数を売りつけたり、点検料を請求したりする手口での被害が全国各地で報告されています。
訪問販売の場合はクーリングオフ(契約解除)できますが、契約書などを交わさず購入した場合など相手がわからなければ返金の請求もできません。また、契約書を交わしても連絡が取れない場合がほとんどのようです。
業者の言うことをうのみにせず、慎重に対処してください。なお、消防署では火災警報器や消火器の販売、点検などは行なっていません。
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