令和7年1月21日の市長室
市長提案理由説明書
本日は、令和7年土佐清水市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、何かと御多用の中、御出席を賜り、開会の運びとなりましたことを心から御礼申し上げます。
1月会議の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げますとともに、本会議に提案させていただきました議案につきまして、その概要を御説明申し上げ、議員の皆様及び市民の皆様に御理解と御協力を賜りたいと存じます。
新しい年が始まりました。市民の皆様におかれましては、健やかに令和7年の新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年は、比較的穏やかな年始を迎えられたのではないかと思うところではありますが、昨年は、元日に最大震度7を観測した能登半島地震、翌2日には羽田空港における航空機事故と、大変痛ましい事件があったことはまだまだ記憶にも新しく、1年を経過した現在も復興作業に尽力されているなど、被災地の早急な復興と、被災された皆様が一日も早く平穏な生活を取り戻されますよう心よりお祈り申し上げます。
さて、本市では、1月3日に市民文化会館におきまして「成人式」が開催されました。
式典では、新しく20歳を迎えられた73人の皆様へ、失敗を恐れないチャレンジ精神と他者を思いやる心を持ち、土佐清水市への愛着と誇りを胸に、これからの人生を切り拓いてほしいと、未来を担う若者に心からのエールを贈り、新成人としての門出を祝福いたしました。
次に、「観光関連」についてであります。
この年末年始は、一般的に大型連休となったこともあり、宿泊施設、観光施設ともに前年を上回る入込みでありました。とりわけ観光施設の入込みは、昨年に比べ157%でありました。
本市は、これから足摺半島に自生するヤブ椿の見頃にあわせて、毎年開催している「足摺椿まつり」を皮切りに、本格的な観光シーズンをスタートさせます。各種イベント等を通じて、土佐清水市を全国へ発信するとともに、市民の皆様をはじめ、多くの観光客の皆様にお越しいただき、本市の魅力のひとつである、雄大で風光明媚な景観や、地球の歴史が学べるジオパークなど、本市が誇る「自然」「食」「風土」を全身で感じ、満喫していただきたいと存じます。
「土佐清水ジオパーク」は、令和3年9月に日本ジオパークとして認定を受けました。この日本ジオパークの認定を経て、管理運営団体のさらなる高みを目指し、令和5年には、従来の組織を任意団体から「一般社団法人土佐清水ジオパーク推進協議会」として運営をスタートさせ、この間、教育や観光を中心に様々なジオパーク活動を推進してまいりました。
本年、日本ジオパークの再認定審査の年となります。再認定に向け市民の皆様の御協力をお願いいたします。
また、今年はNHK「連続テレビ小説」で昨年の「牧野富太郎」をモデルとした「らんまん」に続き、「やなせたかし」をモデルとした「あんぱん」が放送される予定ですので、高知県への注目が集まるこの機を逃さずに、本市への誘客に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。
続いて、本年の干支は「巳」であります。巳年は、再生と成長のシンボルとして縁起の良い年とされています。また、蛇はゆっくりとしなやかに、曲線を描きながら動きます。そのため、変化する環境に柔軟に対応する力を象徴していると言われます。
物価上昇、少子高齢化等々、様々な課題が山積する中、柔軟性ある考え方を持ち、諸課題に対し、蛇のような柔軟性をもって、しなやかに乗り越えていかなければと考えるところです。
その上で、市民の皆様に「暮らして良かった」と感じていただける「まちづくり」の実現に向け、職員一丸となり、掲げた公約の着実な実行に向け、今後も全力で市長の任に当たってまいりますので、議員各位におかれましては、御理解、御協力を賜りますよう本年もよろしくお願い申し上げます。
最後に、1月13日午後9時19分ごろ、日向灘を震源に宮崎県を中心に最大震度5弱(マグニチュード6.9)と推定される地震が発生しました。
この地震発生により、本市を含め高知県沿岸部全域に津波注意報が発令されたところですが、幸いにも被害はなく安堵したところです。
気象庁は、昨年8月に続いて臨時情報を発表、評価検討会を開き、南海トラフ巨大地震との関連について調査し「発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではない」と結論付けました。
しかしながら、地震はいつ発生するのかわかりません。今一度、地震発生時の対応の確認を行っていただくとともに、普段からの備えの継続をお願いいたします。
それでは、御提案申し上げました案件につきまして、御説明申し上げます。
議案第1号は、令和6年度土佐清水市一般会計予算に係る補正予算案であります。
議案第1号「令和6年度土佐清水市一般会計補正予算(第7号)」は、物価高騰による低所得者支援としまして、令和6年度住民税非課税世帯を対象に、1世帯あたり3万円及び、該当世帯に18歳以下の子どもがいる場合には、1人につき2万円を加算のうえ給付する予算としまして、9,976万8千円を計上するものであります。
以上をもちまして、議案提出に当たっての私からの説明を終わらせていただきますので、御審議の上、適切なる議決を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年1月21日
土佐清水市長 程岡 庸