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令和5年6月19日の市長室

提案理由説明書

 本日ここに,令和5年土佐清水市議会定例会6月会議の開催に当たり,市政の課題等につきまして,所信の一端を申し述べますとともに,令和5年度土佐清水市一般会計補正予算(第2号)をはじめとする提出議案等についてご説明申し上げ,議員の皆様及び市民の皆様にご理解とご協力をお願い申し上げます。

 まず,泥谷市長が不在で3回目の会議を開催することとなり,各議員はじめ市民の皆様には,大変申し訳なく存じています。管理職はじめ職員の協力を得て,職務代理を務めてまいりますので,何とぞご理解とご協力をお願いいたします。
 なお,泥谷市長は,8月完全復帰に向け,治療を継続していますのであわせてご理解願います。

 それでは初めに,6月2日の大雨についてご報告いたします。
 6月1日から3日にかけて梅雨前線が西日本に停滞し,前線に向かって大型の台風2号周辺の温かく湿った空気が流れ込んだため,大気の状態が非常に不安定となり,記録的な大雨となりました。 
 本市においては,2日の朝にかけて発達した雨雲がかかり始め,線状降水帯が発生し,三崎では6月の観測史上最大の1時間93ミリの猛烈な雨が降り,午前10時20分までの3時間雨量は,観測史上最大の213.5ミリを記録しました。市では,気象庁発表の洪水警報を受け,午前7時23分「危機管理課体制」とし,その後に発表された大雨警報及び土砂災害警戒情報により,午前8時30分には「災害対策本部」を設置しました。本部設置後は,直ちに,下ノ加江地区,三崎地区,下川口地区に警戒レベル4の避難指示,半島地区及び市街地地区に高齢者避難指示を発令し,中央公民館や各市民センター,防災コミュニティセンター等の市内10か所へ避難所を開設し,最大20世帯23名の方が避難されました。午後6時50分に災害対策本部を解散いたしましたが,その後も危機管理課を中心に,国や消防団等の関係機関と連携しながら,被害状況の把握や警戒に当たってきたところです。幸いにも人命に関わる被害はありませんでしたが,家屋の被害として,床上浸水2棟,床下浸水14棟,その他の被害として,土砂及び冠水等に伴う国道321号,県道28号線,市道布立石 中村線等の一部通行止めや,田畑への土砂流出などの被害が発生しました。被害に遭われた皆様には,心からお見舞い申し上げるとともに,関係機関と連携を図り,早期復旧に向け,取り組んでまいります。

 次に,新型コロナウイルス感染症についてであります。
 新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが5月8日に「2類相当」から,季節性インフルエンザと同じ「5類相当」へ移行となりました。3年以上にわたり社会経済活動において多くの制約があったコロナ禍から,今まさに,大きな転換期を迎えております。とはいえ,コロナウイルスがなくなったわけではありません。これからは,コロナウイルスとの共存が続く「ウイズコロナ」の時代へ移行することとなりますが,再びウイルスが変異し,感染拡大の波が押し寄せてくる可能性も否めません。今後におきましても感染動向を注視しつつ,手洗いや換気,人が密集する場などでのマスク着用など,基本的な感染対策に努めてまいります。市民の皆様には,引き続き,ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 なお,国においては,新型コロナワクチン接種を予防接種法の「特例臨時接種」として位置付け,令和5年3月31日まで「自己負担なし」で実施してきましたが,令和5年3月8日,関係法令の改正により,特例臨時接種期間を1年延長しました。これに伴い,引き続き,令和6年3月31日まで「自己負担なし」で接種できることとなりました。
 令和5年度の接種スケジュールにつきましては,5月8日から8月末にかけて実施する「春開始接種」と,9月以降に実施する「秋開始接種」があり,「春開始接種」では,初回接種を終了した65歳以上の高齢者や重症化リスクのある方,医療従事者等の方を対象に追加接種を行い,「秋開始接種」では,初回接種を終了した5歳以上の全ての方を対象に1人1回,追加接種を行います。ただし,65歳以上の高齢者や重症化リスクのある方,医療従事者等の方は,最終接種から3か月以上の間隔をあけ,春と秋の2回接種することが可能となっております。
  本市におきましても「春開始接種」は,高齢者等を対象に5月1日から順次接種券を発送し,市内の医療機関において5月15日から個別接種を開始したほか,旧清水保育園を接種会場とした集団接種を5月28日及び6月11日の2回実施し,合わせて733名の方が接種を終了しました。
 今後も,ワクチン接種を希望される皆様が安心して接種できるよう,引き続き,関係機関と連携をとりながら,ワクチン接種業務を迅速かつ円滑に進めてまいります。

 次に,令和4年度の決算状況をご報告いたします。
 一般会計の歳入総額108億414万円余り,歳出総額105億3,089万円余りで,翌年度繰越財源を除いた実質収支では,2億4,827万円余りの黒字となり,前年度に引き続き,財政調整基金の取崩しをしない決算となっております。
 特別会計につきましては,特別養護老人ホームしおさい特別会計が歳入歳出同額の決算となり,その他の特別会計は,全て黒字決算となっております。
 今後におきましても,適正かつ効率的な財政運営に努めてまいります。

 次に,ご寄附等の報告をいたします。
 国際ソロプチミスト幡多様から,図書カード3万円を寄贈いただきました。目的に沿って大切に活用させていただきます。
 また,「ふるさと元気寄附金」として,令和4年度合計で延べ1万3,716名の皆様から,総額1億7,484万9,800円のご寄附をいただきました。基金から1億円の繰入れを行い「農地等維持管理事業」「国立公園50周年記念事業」「学校給食実施・運営事業」「観光客誘客促進事業」「埋蔵文化財調査事業」といった事業の財源として活用させていただきました。
 ご寄附をいただきました皆様に対し,この場をお借りしまして厚く感謝を申し上げます。

 それでは,ご提案申し上げました各案件につきまして,概要をご説明申し上げます。

 議案第34号は,令和5年度土佐清水市一般会計補正予算(第2号)であります。
 主な内容としましては,新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金を活用した,物価高騰の影響を受けている市民への支援事業として,全市民に5,000円分の「めじかポイント」を付与する費用として6,139万1千円,住民税非課税世帯等を対象に一世帯当たり3万円を給付する費用として9,125万2千円などを計上しております。
 その他にも,マイナポイント事業として2,500万円,9月以降に実施する新型コロナウイルスワクチンの「秋開始接種」にかかる事業費4,569万5千円などを計上しております。
 以上によりまして,歳入歳出それぞれ2億4,606万8千円を増額補正し,一般会計の予算総額を98億4,076万9千円とするものであります。

 議案第35号は,新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが,2類相当から5類相当へ移行したことに伴い,国家公務員と同様に本市の防疫衛生手当を廃止するため,条例の一部を改正するものであります。

 議案第36号及び第37号につきましては,同一の条例を改正するものでありますが,改正動機が異なるため,動機ごとに議案を提出しております。

 議案第36号は,市職員の出退勤等の管理を,本年10月から導入予定の管理システムにおいて,マイナンバーカードを利用して運用できるよう,マイナンバー法の規定に基づき,条例の一部を改正するものであります。

 議案第37号は,外国人の生活保護に関するマイナンバーの利用について,マイナンバー法の適用対象外となることから「独自利用事務」として定めるよう,条例の一部を改正するものであります。

 議案第38号は,本市の保育所及び小学校における園児数及び 児童数の推移などを勘案し,保育所及び小学校の適正規模や統合の実施時期などについて,議会の議決に付すべき事件に関する条例の規定に基づき,議会の議決を求めるものであります。

 議案第39号は,消防ポンプ自動車の購入契約に際し,予定価格が2,000万円以上の動産の買い入れとなるため,議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定に基づき,議会の議決を求めるものであります。

 以上をもちまして,議案提出に当たっての説明を終わります。
 なお,詳細につきましては,所管課長から説明をいたしますので,何とぞご審議の上,議決を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

令和5年6月19日
土佐清水市長職務代理者
土佐清水市副市長 磯脇 堂三

  

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