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平成31年3月4日の市長室

市長提案理由説明書

  本日ここに、平成31年土佐清水市議会定例会3月会議の開催に当たり、市政の課題等につきまして、所信の一端を申し述べますとともに、平成31年度土佐清水市一般会計予算案をはじめとする議案等について御説明申し上げ、議員の皆様及び市民の皆様に御理解と御協力をお願いいたします。

  まず初めに、春の観光シーズンがスタートし、2月は週末にかけて毎週イベントが続き、市外からも多くの方々が来訪されました。
  2月23日には、高知県漁協清水統括支所の市場において「第11回漁師の元気祭り」が開催され、清水さば活魚や、さば丼の販売などをはじめ、大漁鍋の振る舞いやタイ釣り、港から揚げられたばかりの新鮮な清水さばのつかみ取りも行われ、会場は多くの家族連れでにぎわい、「さかなのまち」土佐清水市を大きくPRする大盛況のイベントとなりました。
  この「漁師の元気祭り」の開催にあたり、準備を進めてこられた実行委員会及び関係者の皆様の御尽力に感謝申し上げますとともに、2月より、刺身や丼など清水さばの料理が食べられる市内飲食店を紹介するパンフレットを作成し、県内の道の駅などにおいて配布も行っているところであり、今後も清水さばの更なる消費拡大を目指し、これまで以上に取組を進めてまいりますので皆様の御支援・御協力をよろしくお願い申し上げます。

  次に、平成29年3月から2年間開催されておりました、高知県全域を会場とした観光博覧会「志国高知  幕末維新博」も、1月31日をもって閉幕し、引き続き「リョーマの休日~自然&体験キャンペーン~」がスタートいたしました。
  これまでの博覧会期間では、市内の周遊観光を目的としたスタンプラリーの実施や、漁船タクシーの運行、自転車やキャンプ用品などのレンタルサービスを実施してまいりましたが、この期間を通じて磨き上げてきた事業を今後、更に強化しながら、自然・体験と併せて楽しんでいただけるよう展開し、より多くの誘客を図る取組を進めてまいります。
  この自然体験型観光という本市が最も得意とするキャンペーン開催中に、爪白キャンプ場がアウトドア総合メーカー「株式会社  スノーピーク」の指定管理により「スノーピーク土佐清水キャンプフィールド」として新しくオープンいたします。
  これまで、国や県、そして地元関係者の皆様と取組を進めてまいりました竜串再開発の中の一つであり、さらに来年の春には、足摺宇和海国立公園の見どころや、ジオパーク構想の紹介なども行う環境省の施設「竜串ビジターセンター」の開設や、来年夏には、県立の新・足摺海洋館が「SATOUMI」として、装いも新たにリニューアルオープンされる予定となっております。
  「スノーピーク土佐清水キャンプフィールド」では、キャンプ用品の貸出しも行うほか、新国立競技場など数々の有名建築物を手掛けている、建築家の隈  研吾さんが設計したモバイルハウスの宿泊棟を12棟設置、海を感じながらキャンプを楽しめる場所として、4月28日にオープニングイベントを行う予定で、現在、所管課において最終の調整を行っているところであります。
  本市の自然を活かした体験型観光を強化し、体験プログラムや関連する観光施設とも、更に連携を密にしながら、持続的な観光振興につなげてまいりますので、今後におきましても皆様の御支援・御協力をよろしくお願い申し上げます。

  続きまして、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた機運を高めるために、2016年から「フラッグツアー」として全国各地を巡回しております大会の象徴であるオリンピックフラッグとパラリンピックフラッグが、高知県内16市町村でも巡回されることとなり、本市では3月6日、7日の2日間、両フラッグが土佐清水市役所1階ロビーにて展示されることは、広報2月号でもお知らせしたところでありますが、この機会に是非、皆さん、御覧になってください。

  さて、平成31年度予算編成に当たっては、大変厳しい財政状況の中、企画財政課長査定・市長査定を経て、予算編成を行った結果、最終的には財政調整基金を6,500万円取り崩した予算組みとなったところです。
  一般会計及び7つの特別会計の繰り入れ繰り出しによる重複計上を除いた実質計上総額は146億4,941万7千円となり、対前年度比で3.9%の減となりました。
  一般会計の総額は93億700万円、対前年度比4億3,100万円、4.4%の減と、平成29年度以降3年連続の対前年度比がマイナスとなり、昨年度に引き続き100億円を切る予算規模であります。
  歳入につきましては、市税は対前年度比2,483万6千円、2.1%減の11億7,537万7千円を計上しております。地方交付税につきましては、平成30年度の決算見込額や地方財政計画などを勘案し、1千万円、0.3%減の39億7,000万円を計上しております。全体の歳入不足は特定目的基金のほか、財政調整基金6,500万円を取り崩し一般財源等に充当させていただきました。
  歳出は、義務的経費が対前年度比2,957万3千円、0.7%減の44億1,138万1千円を計上、投資的経費は、新規事業として防災物資配送拠点施設整備や土佐清水物流センター整備などの事業にかかる予算を計上した一方で、三崎保育園建設や爪白キャンプ場等整備などの事業の終了に伴い、6億2,034万2千円、33.1%減の12億5,136万1千円を計上しております。その他の経費では、物件費でふるさと元気寄附金推進事業において寄付額を前年度の5,000万円から31年度は1億円を見込んでおり、返礼品代等が増額になったことや、10月以降の消費税率アップの影響による増などにより対前年度比4,391万9千円、3%増の15億2,987万1千円を計上、補助費ではプレミアム付商品券事業補助金などにより対前年度比4,157万3千円、3.9%増の11億1,136万9千円を計上しております。

  予算編成につきましては、これまでどおり私の公約でもあり、「土佐清水市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基本理念として掲げた「子どもは宝(子育て・教育環境の充実)」「若者は希望(基幹産業の復興と雇用対策)」「お年寄りは誇り(高齢者の生きがいづくりと中山間対策)」「命を守る(南海地震・津波対策)」「絆は力(活気あふれるまちづくり)」、この5つを特別枠として予算を重点配分するよう設定させていただきました。

  まず、「子どもは宝(子育て・教育環境の充実)」につきましては、新規事業といたしまして、小学校段階からジョン万次郎について学習するためのジョン万副読本・紙芝居作成事業に158万7千円、出産直後の母親の心身のケアを図る産後ケア事業に59万1千円を計上したほか、不妊治療等に必要な経費の一部を助成する不妊治療費等助成事業120万円、小・中学生の生活習慣病予防健診事業108万5千円、学校給食事業や奨学資金貸付制度などの継続事業も含め、子育て・教育環境の充実に向け、全体で約9億9,600万円を計上いたしました。

  次に、「若者は希望(基幹産業の復興と雇用対策)」につきましては、爪白キャンプ場指定管理業務委託料として2,180万円、志国高知幕末維新博に引き続き実施される自然体験型キャンペーンの推進のための体験型観光強化事業に599万7千円や、観光客誘客促進事業補助金1,238万1千円などにより観光振興を図るほか、火災からの復興と中心市街地の活性化を図る土佐清水市地域振興推進事業に375万1千円、物流拠点施設の整備4,000万円、プレミアム付商品券事業に3,243万2千円などにより商工振興を図ってまいります。また、農林水産振興としては、集落営農支援事業に1,551万1千円、森林環境事業に141万6千円のほか、メジカ産業復興に向けた取組を推進するため、残渣加工施設新築工事費に1億2,500万円、宗田節の販路拡大や、PRイベント等に対する水産業振興事業費補助金1,660万円などを計上し、各産業の維持活性化を図ってまいります。さらに、ジオパーク推進には、住民意識の向上やジオストーリーの構築など持続可能な活動を目指した取組を展開するため総額で1,425万8千円を計上するなど、基幹産業の復興と雇用対策全体で約5億8,700万円を計上いたしました。

  続きまして、「お年寄りは誇り(高齢者の生きがいづくりと中山間対策)」につきましては、新たに、バス事業者が行うバス停留所等への改良費用について補助を行うバス停留所バリアフリー対策費補助金として60万円を計上したほか、「集楽活動センター  下川口家」が取り組む直販所運営やコミュニティ活動への支援にかかる経費1,213万8千円、山村活性化事業1,006万2千円や、敬老祝金、移住促進や公共交通維持確保、あったかふれあいセンター事業などの継続事業を含め、高齢者の生きがいづくりと中山間対策全体で約2億1,800万円を計上いたしました。

  次に、「命を守る(南海地震・津波対策)」では、大規模災害発生後の3日を目途に国から送られてくる支援物資の受入れ、保管、仕分を行う防災物資配送拠点施設の建設にかかる費用として1億304万8千円、防災行政無線デジタル化に向けた実施設計委託業務に217万8千円、震度5以上の揺れを感知した際に避難所の鍵を保管している扉が自動的に開く地震感知型防災ボックス整備工事に321万8千円を計上したほか、災害発生後の医療救護活動を円滑に実施するために市内3救護病院へ備品等の整備を行う医療機関等災害強化事業に181万8千円、避難所運営マニュアルを策定した避難所に対して災害発生後に必要となる資機材などの整備に3,121万1千円、自主防災組織育成強化事業費補助金570万円などの継続事業を含め、南海地震・津波対策全体で約2億7,800万円を計上し、市民の命を守り、そして命をつなぐための集中的な対策を進めてまいります。

  次に、「絆は力(活気あふれるまちづくり)」では、昨年に引き続いて、光ファイバ回線による超高速ブロードバンドサービス未整備地域について、市内の情報格差を是正し、市民生活の利便性向上を図るためインターネット環境整備を行うため1億3,750万円や地域の頑張る人づくり事業補助金に57万7千円を計上したほか、市史編さん事業278万円や出会いのきっかけ応援事業、足摺ヤブツバキ再生プロジェクト事業などの継続事業を含め、全体で約1億5,300万円を計上いたしました。

  また、「農地等維持管理事業」「有害鳥獣捕獲対策事業」「漁港改修事業」「国立公園環境整備事業」「ジオパーク推進事業」「学校給食実施・運営事業」「観光客誘客促進事業」「ふるさと元気寄附金推進事業」「小中学校就学援助費」の財源といたしまして、ふるさと納税制度により、全国の皆様からいただきました「土佐清水市ふるさと元気寄附金」を9,000万円活用させていただきます。御寄附をいただきました皆様にこの場をお借りし、改めてお礼申し上げます。

  続きまして、特別会計の概要について御説明させていただきます。
  まず、国民健康保険事業特別会計につきましては、対前年度比5.9%、1億5,299万6千円減の24億5,031万3千円を計上しております。これは被保険者減少に伴う保険給付費の減額や繰上充用金の減額などによるものであります。

  介護保険特別会計につきましては、平成30年12月に開設した「とさしみず総合福祉サービス拠点施設」のサービス開始に伴う介護保険給付費の増加が見込まれることから、対前年度比7.5%、1億4,778万8千円増の21億3,085万7千円を計上いたしました。

  水道事業会計は、久百々・大岐簡易水道整備事業や津呂権現・大谷統合簡易水道施設整備事業の完了により、資本的支出では対前年度比26.7%、1億2,190万2千円減の3億3,394万6千円を計上いたしました。

  指定介護老人福祉施設事業、介護サービス事業、後期高齢者医療、再生可能エネルギー事業特別会計につきましては、それぞれほぼ前年度並の予算計上としております。
  以上が平成31年度当初予算案についての概要であります。

  続きまして補正予算についてであります。
  平成30年度一般会計補正予算(第7号)は、ふるさと元気寄附金推進事業や早期退職者の退職手当を含む人件費、生活バス路線運行維持費補助金、指定介護老人福祉施設事業特別会計繰出金などを追加計上しておりますが、大部分は、その他各事業の決算見込みに伴う減額となっており、総額1億2,900万3千円の減額補正であります。

  特別会計では、決算見込み等により、国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)をはじめ、介護保険特別会計補正予算(第3号)、指定介護老人福祉施設事業特別会計補正予算(第3号)、介護サービス事業特別会計補正予算(第2号)、後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)を提出させていただきました。

  続きまして、条例議案についてであります。

  議案第17号は、職員の降給に関して新しく条例を制定するものであります。

  議案第18号は、補助事業の廃止等に伴い関連する条例の一部を改正するものであります。

  議案第19号は、災害弔慰金の支給等に関する法律の改正に伴い、関連する条例の一部を改正するものであります。

  議案第20号は、平成31年度から供用開始となる浦尻冷凍保管施設を新たに追加するため、関連する条例の一部を改正するものであります。

  以上をもちまして、議案提出に当たっての私からの説明を終わらせていただきます。なお、細部につきましては、所管課長から説明をいたしますので、何とぞ御審議の上、適切な議決を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

平成31年3月4日
土佐清水市長 泥谷 光信

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