令和5年度 消防本部職員手話研修実施について
令和5年度 消防本部職員手話研修を開催しました!
手話言語については、障害者の権利に関する条約や障害者基本法で、音声言語と同様に言語であると位置づけられ、本市でも、手話を使って安心して暮らすことができる地域社会の実現のため、令和2年7月に手話言語条例を制定しております。
手話言語条例(PDF 113KB)
大規模災害時の避難所運営等の聴覚障害者への支援は重要となってくることから、手話が言語であることに対する理解の促進、ろう者が利用しやすい市民サービスの提供が求められています。
そのため、令和3年度から職員手話研修を実施し、令和5年度においては救急搬送時や災害時の手話のほか、数字の手話や指文字、手話の読み取り、コミュニケーションボードを使った意思疎通等、聴覚障害者の方と円滑なコミュニケーションを図るための実践的な研修を下記の日程で実施しました。
【開催日時】※3部隊編成のため、同一内容の講座を3回に分けて開催しました。
基礎研修:令和5年5月24日(水)、5月26日(金)、5月30日(火)
実践研修:令和5年7月6日(木)、7月11日(火)、7月13日(木)
今回は、高知県聴覚障害者協会等から3人の講師にお越しいただき、手話、指文字、空書等、聴覚障害者の方とのコミュニケーション手段を学びました。
また、傷病者が聴覚障害者の方という想定で、手話を活用した救急現場でのコミュニケーション能力の向上を図りました。研修の中で、コミュニケーションボードを用いた意思疎通の必要性が認められたため、救急車両へのコミュニケーションボードの配備を行いました。(福祉事務所窓口にも配備しています。)
これからも、すべての住民の立場に立った、思いやりのある「心のバリアフリー」を進めてまいります。
コミュニケーションボード配備
研修風景(傷病者が聴覚障害者の方という想定での呼びかけ)
研修風景(災害・津波・防災などの用語の学習)
研修風景(グループワーク発表の様子)
研修風景(手話の読み取り)
Net119緊急通報システム
Net119緊急通報システムは、音声による119番通報が困難な聴覚・言語機能障害者が円滑に消防への通報を行えるようにするシステムです。
スマートフォンなどから通報用Webサイトにアクセスして、消防本部が消防隊や救急隊をどこに出動させるべきかを判断するために必要な「救急」「火事」の別と、通報者の位置情報を入力すれば、即座に消防本部に通報が繋がり、その後にテキストチャットで詳細を確認する仕組みとなっています。利用に当たっては、事前に登録が必要です。申請方法は、土佐清水市消防本部へお問い合わせください。