下ノ加江小方地区の薬師寺(旧円通院)本尊薬師如来像は、檜材の寄木造りで頭部と胴体が別木で作られています。像は雲文舟形の光背に蓮華座に直立し、眼は玉眼で肉髻はやや低くこれに粒状の螺髪が付せられ、面相その他より室町時代の作と言われています。
通肩に着した納衣は、左肩から流れるように左脇を経て前膝を覆い右下へと放射状に流れ、その衣文の下に両足が浮き出るように作られています。
像容は右手に施無畏、左手に薬壺を持つ通形の薬師如来ですが、両足先及び左手は薬壺とともに手首から欠損しています。
文政7年(1824)彩色の記録が残されているほか後補された箇所も見られますが、像本来の美しさを失っている状態です。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 |
指定番号 | No.74 |
所在地 | 土佐清水市下ノ加江字小方後口山 |
所有者等 | 薬師寺 |
形状 | 像高 68cm 全高 114cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |