この地検書は、天正18年(1590)9月2日のもので、はじめに「土佐国畑庄足摺預九樹地検書抜」と書かれています。巻末には「天正十八年庚寅九月九日 土佐守侍従元親公御代庄中御地検之時足摺領鳥屋玄入書抜諸験ヲ編者也 算用者 久万安楽寺 、鳥屋玄蕃、千頭左衛門二郎、西野源太夫、北代右兵衛、筆、鳥屋喜兵衛、山崎進」とあり、長宗我部地検帳の原本から足摺領を天正18年(1590)年に書き抜かれたものです。
四万十市中筋にある九樹(村)は、鎌倉時代の正嘉2年(1258)に一條家より金剛福寺に寄進され、中世を通じて金剛福寺の寺領でした。九樹(村)は、長宗我部氏からも寺領である「足摺分」として承認されています。そのため中世以来の「土佐国畑(幡多)庄」の表記などがされたものと推察されます。
写真提供:土佐清水市の指定文化財第6集より
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(書跡・典籍) |
指定年月日 | 昭和39年7月15日 |
指定番号 | No.50 |
所在地 | 土佐清水市足摺岬字足摺山214番1 |
所有者等 | 金剛福寺 |
形状 | |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |