この地蔵菩薩像は、享保16年(1731)に花崗岩を丸彫りし建立された石地蔵で下ノ加江光明寺の境内にあり、八葉復弁の蓮華座に座禅のときの座法の一つである「結跏趺坐」しています。像容は右手に錫杖、左手に宝珠を持つ通形の延命地蔵の中では大きく、面は額が広く童顔で幅広に作られた膝は像全体に安定感を与えていますが、右手に持っていたはずの錫杖は失われています。
蓮華座下の基礎の正面には、「像立之意趣」「下之茅浦」「為光明真言」「講中四六人」「現当二世安楽也」「願主五拾二年住持」「光明寺法印言覚」「謹白」「尓時享保十六辛年」「二月吉日」と10行が刻まれ、当時のこの地域の地蔵信仰を知る貴重な資料となっています。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
---|---|
種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 |
指定番号 | No.73 |
所在地 | 土佐清水市下ノ加江字下船場241番1 |
所有者等 | 光明寺 |
形状 | 像高 87cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |