近世演劇の歌舞伎は、江戸時代中期頃全国津々浦々に広がり全盛を迎えましたが、土佐藩では遊芸に関する禁令が出され一般に芝居は法度でした。
しかし漁村などでは、藩政中期頃から漁祭りなどの名目で地芝居が行われていたと言われ、松尾浦地区も臼碆沖の漁場に近く紀州印南との往来もあり鰹漁で栄えた事や、この天満宮の位置・境内の広さなどからも当時から地芝居が行われていたことは容易に推察できます。
明治以降は急速に各地区でも舞台がつくられるようになり、この天満宮拝殿の廻り舞台もこのような松尾地区の経済的地盤により明治30年(1897)頃建築されたものです。
舞台は拝殿がそのまま利用され、廻り舞台の心棒に固定されており、床下でこの心棒を廻して舞台を廻す回転方式です。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 民俗(有形) |
指定年月日 | 昭和47年4月30日 |
指定番号 | No.60 |
所在地 | 土佐清水市松尾字松ノ下887番 |
所有者等 | 松尾地区 |
形状 | 間口 9m 奥行 6m 廻り舞台径 5m |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |