金剛福寺多宝塔は、伝承(蹉跎山縁起)では清和天皇の菩提のため源朝臣多田満仲が建立したとされます。
創建時の九輪の露盤銘文によると、南北朝時代の応安8年(1375)、九輪は摂州堺の鋳物師山川助頼が鋳造し、院主・南慶の歓進により建立されたと記されています。その後、江戸時代の貞享3年(1686)には4代土佐藩主山内豊昌が本堂とともに多宝塔を修造されています。
現在の多宝塔は、明治13年(1873)に地域の人々の寄進で建て替えられ、清松村大浜の大工棟梁市川安太郎の建築です。九輪頂上の宝形中には水晶の五輪塔1基が納められ、その中には5粒の仏舎利が入っています。
近年、破損により取替えられた創建当初の九輪は、現在、多宝塔前に建てられています。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(建造物) |
指定年月日 | 昭和34年2月20日 |
指定番号 | No.10 |
所在地 | 土佐清水市足摺岬字足摺山214番1 |
所有者等 | 金剛福寺 |
形状 | (建物) 高さ 19.14m 幅 5.74m×5.74m(塔間口3間四面) (九輪塔) 総高 6.13m うち上部基礎 高さ 34.5cm 直径 60cm うち下部基礎 高さ 45cm 幅 103cm 四方 |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
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