金剛福寺の仏飯器二器は、観音堂と権現堂に奉納された青銅製で、銘に「堺奈良屋与二郎 観音堂寄進 天文九(1540)庚子八月十九日」とあり、また、一器には権現堂寄進と記され、堺商人が海上安全・商業の繁栄を祈願して奉納したものと言われています。
またこの仏飯器は、土佐幡多荘を所領とした土佐一條氏と堺の商人との関係や対明貿易のほか、沖縄やルソンとの交易など、「南海路」と呼ばれる太平洋岸の航路を往来した堺商人の活動を知るうえでも貴重な資料です。
写真提供:土佐清水市の指定文化財第6集より
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | ||
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種別 | 有形(絵画・彫刻) | |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 | |
指定番号 | No.69 | |
所在地 | 土佐清水市足摺岬字足摺山214番1 | |
所有者等 | 金剛福寺 | |
形状 | (1)高さ 23.0cm 口径 22.8cm 底径 16.8cm |
(2)高さ 23.0cm 口径 22.3~23.0cm 底径 16.8cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 | |
電話番号 | 0880-82-1257 | |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |