清水港内東奥にある無人小島の唐船島は、昭和21年(1946)に発生した南海地震による清水地域の地盤隆起を、島裾に残っていた貝類等の付着跡と地震後の汀線によって約80cmと決定可能とした貴重な地質学の資料とされ、国指定天然記念物となりました。
清水港は、戦国時代の遣明船派遣をめぐる争いの中で、従来の瀬戸内海航路以外に太平洋を回る航路が開拓されたことにより、深く湾入した地形と高い丘陵で囲まれた天然の良港として多くの船が寄港しました。この唐船島は、船の繋留場として利用され、江戸時代初期までは、しばしば外国船の来航があったと伝わっており、遣明船貿易が行われていた時代を忍ぶ史跡とも位置づけられています。なお、「唐船」とは外国との間を往来する船全般を指し、ヨーロッパ船でも日本の外洋船でも全て「唐船」と呼ばれたと言われています。
詳細情報
国指定文化財 | |
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種別 | 記念物(天然記念物) |
指定年月日 | 昭和28年11月14日 |
所在地 | 土佐清水市浦尻字唐船山379番 |
所有者等 | 土佐清水市 |
形状 | 南北約16m 東西約7m |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |