不動明王は、密教特有の尊格である明王の一尊で教令輪身として忿怒の姿となった大日如来の化身で、もともとはヒンズー教の三大神の一人である「シヴァ」との説があります。
金剛福寺護摩堂の不動明王は、右手に慧刀を持ち左手は垂下して羂索を握り「迦楼羅炎」と呼ばれる炎を背にして岩座に立つ像で、像容はよく整っており、髪は左で垂髪に結び、腰を少しひねるようにして両眼を見開き、口を真一文字に噛みしめて前方をにらみつけています。
室町時代の作と言われますが、秘仏の如く開扉されることが少なかったためか像及び光背ともに破損されることなく保存されています。前に立つ2つの像は不動明王の八大童子中の脇侍で、こんがら童子とせいたか童子と言われています。
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和40年3月5日 |
指定番号 | No.18 |
所在地 | 土佐清水市足摺岬字足摺山214番1 |
所有者等 | 金剛福寺 |
形状 | 像高 62cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |