この不動明王画図は、「明応3年(1494)、聖護院門跡」と自筆の墨書があり、修験行者・文化人として全国を修行し、聖護院門跡として尊ばれた道興准后の作です。足摺岬の亀呼場の海に浮ぶカジヤ碆に不動明王の立つこの仏画を描き、金剛福寺別当法務権僧正善快に残したと言われています。
道興は、関白近衛房嗣を父に持ち寛正6年(1465)准三后の宣下を受け、道興法親王とも言われます。
明応2年(1493)8月から四国を巡行し、明応3年、金剛福寺に来訪し蹉蛇山で修行しました。この図画は、道興准后が土佐に下向し金剛福寺に巡業したことを示す貴重な資料です。
写真提供:土佐清水市の指定文化財第6集より
詳細情報
土佐清水市指定文化財 | |
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種別 | 有形(絵画・彫刻) |
指定年月日 | 昭和59年2月15日 |
指定番号 | No.71 |
所在地 | 土佐清水市足摺岬字足摺山214番1 |
所有者等 | 金剛福寺 |
形状 | 長さ 95cm 幅 45cm |
問い合わせ先 | 生涯学習課 |
電話番号 | 0880-82-1257 |
メールアドレス | syougai@city.tosashimizu.lg.jp |