文化庁が認定する、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組です。
宗田節(そうだぶし)とは、土佐清水市で獲れるソウダガツオ(めじか)を原料とした節で、味、香り共に強く、濃厚なコクのあるだしは、うどん・そばのだしの原料としてプロの料理人に親しまれています。
また、四国最南端の町土佐清水市の宗田節の生産量は日本一を誇り、全国シェアの約7割を占めているといわれています。
●宗田節の歴史
17世紀ごろ紀州民により鰹漁が展開され、地元民と加工場で鰹節に加工されたことから始まりました。
土佐鰹節の中でも、土佐清水で作られた「土州清水節」は文政5年(1822年)の「諸国鰹節番付表」で東の大関(最高位)として古来最高級の献上品でした。
その後、鰹節加工の製法を用いて、土佐沖に多く生息したソウダガツオを使い、昭和30年頃より宗田節の製造が始まり基幹産業に成長しました。
●宗田節づくりの加工工程
1.籠立て:まず始めに、ソウダガツオの大きさを揃え、お腹を上にした状態で煮籠と呼ばれる網状の箱に並べる。
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2.煮熟:煮籠に並べたソウダガツオを大きな釜で約1時間ほど煮立てる。
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3.セイロ取り:熱湯で肉質を引き締めたあと、素早く一尾一尾丁寧に身を開き、頭と内臓、中骨を取り除く。
※この作業は、機械では対応できないため、全て職人による手作業です。
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4.焙乾:セイロ(燻製用の鉄籠)に並べたソウダガツオを約1週間かけ、しっかりと水分を飛ばし、香り付けをする。
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5.天日干し:さらに水分を蒸発させるため、天気のいい日に半日ほど太陽の下で天日干しをする。
と10日間ほどかけ仕上げます。
カビ付けを施した枯節はさらに6ヶ月ほどかけ熟成させます。
●宗田節まつり
宗田節まつりは、生産量日本一の土佐清水市から県内外に向けて宗田節の普及促進と知名度向上及び新たな魅力を発信するため、2018年から毎年開催しています。
宗田節祭りの様子
●宗田節をもっと知ってもらいたい委員会
構成員は土佐清水の宗田節関連業者、漁協、観光協会、商工会議所で組織されており、行政も協力しながら、土佐清水市の基幹産業である宗田節の認知度向上、販路拡大、文化継承のために宗田節まつりの開催や県内外のイベント参加、地元小中学校への食育活動を行っております。
●土佐宗田節ブランドロゴマーク
このマークは、土佐清水市が認証した土佐宗田節商品にだけ表示できるブランドマークです。
詳細はこちら→土佐宗田節のロゴが決定しました!
●土佐清水市公認キャラクター「宗田ぶっしー君」
いつも元気な、「宗田(そうだ)ぶっしー君」!無口だけど、性格はマジメで優しく、特技はカンナで削ること。土佐清水市が日本一作っている「ソウダガツオ」を使ったお節「宗田(そうだ)節(ぶし)」を、文字どおり、その身を削りながらPRしています。「ぶっしー君」も、平成25年3月から土佐清水の観光特使として活躍していて、花火大会で踊ったり、いろんなイベントへ参加したり、清水のお米の宣伝をしたり、さらには、テレビCMにも出演したり、忙しい毎日を、汗をかきながら送っています。無口だけど、熱いハートを持った男。ぶっしー君をよろしくお願いします。
お問合せ先
- 土佐清水市観光商工課商工係
- 住所:〒787-0392 高知県土佐清水市天神町11-2
- 電話:0880-82-1115/FAX:0880-82-1126
- メール:kanshou-lg@city.tosashimizu.lg.jp
- 土佐清水市農林水産課水産係
- 住所:〒787-0392 高知県土佐清水市天神町11-2
- 電話:0880-82-1114/FAX:0880-82-1131
- メール:nousui@city.tosashimizu.lg.jp